シュノーケリングで使うマスクは、競泳用のようなゴーグルではありません。
必ず鼻まですっぽりと覆われるタイプが専用のものと言われているのですが、それはどうしてなのでしょうか?
シュノーケリング用のマスク
まず、ゴーグルと比べてガラス面が大きく視野が広がるので、単純に周りの景色が見やすくなるのが1つめのメリットです。
次に、シュノーケリングでは口呼吸が基本中の基本となります。
理由は、常に水中に顔を付けた状態でシュノーケルから呼吸をしているからです。
もし顔を水中に付けている状態で鼻から息を吸ってしまった場合、鼻から水を飲んでしまって溺れかねません。(実際にそういった事故例もあります)
その点、鼻まで覆われたマスクを使っていれば、少なくとも無防備に水を吸い込むことが無くなります。
ただし、顔にあっていないマスクを着けると隙間ができてしまい、常に水が入っている状態になってしまいますので、鼻呼吸の癖がある方や、お子様が使う場合には、マスク選びは慎重にするようにしましょう。
スキンダイビングになると、更に多くのメリットがあります。
では次によくある質問の1つ、
「スキューバダイビング用とスノーケリング用のマスクはどう違うのか?」
スキューバダイビング用のマスク
値段を言えば、スノーケリング用のマスクは2,000円台で購入できるのに対し、スキューバダイビング用となると10,000円以上は普通にしたり、物によっては桁が1つ増えるくらいの商品もあります。
それらの違いと言えば、簡単に言うと耐久性です。
シュノーケリングは水面を泳ぐので普段生活している大気圧と同じ1気圧ですが、スキューバダイビングでは10m潜るごとに1気圧ずつ増えていき、深く潜れば水面よりもかなり強い5気圧やそれ以上の圧力がかかる場合もあります。
その圧に負けずに通常と変わらず機能させるためには、素材強度・フィット感・接着方法など、水面で使うことを想定されたものよりも強く頑丈に作らなければなりません。
そうなってくると、結局コスト面も上がってきてしまうのです。
以上の理由から、シュノーケリングでスキューバダイビング用の器材は使えますが、スキューバダイビングでシュノーケリング用の器材を使うことはできません。
シュノーケリングのみで使うのならどちらでも構わないと思いますが、やはり何より顔にぴったりフィットするものをお勧めします。